ラタトスクは閉じていた瞳をゆっくりと開き無表情に、だがどこか悲しげにエミルを見る。
「ヴェリウスに俺を封じさせてお前もギンヌンガ。ガップの扉に封じられるんじゃなかったのか?」
ラタトスクは聞く。
「…僕が考えてる事きみにはわかるよね」
「
「…それじゃあ、行くよ!」
エミルとラタトスクの戦闘になる。
「お前の強さ見せてみろよ」
「僕の力を見せるよ!」
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エミルはラタトスクを倒す。
「俺が負けるとはな…」
「ありがとう。キミが僕でよかった」
「…まいったな、お前みたいなひ弱な坊やは俺じゃないってずっと思ってたのに」
「今度の旅が、僕達を変えたんだよ。
僕は君の強さは必要なんだって気づいて…」
「俺はお前の優しさがただの弱さじゃないって気づいた…か」
ラタトスクは瞳を閉じ俯く。
しばらくして顔を上げる。
「仕方ねぇ。受け入れてやるさ。
お前のなけなしの『勇気』に免じてな」
意識の中から戻って来るエミル。
「…僕もラタトスクを信じる。
だって君は僕だから」
マルタはエミルにアクアのコアを手渡す。
エミルがアクアのコアを掲げると扉に埋め込まれている全てのコアが光だし、扉は完全に封印される。
光の粒が一点に集まり、エミルの姿をした赤い瞳のラタトスク現れる。
「エミル…。
ううんラタトスク?」
悲しげな表情でマルタは尋ねる。
「…そんな顔をするな。
ヒトを滅ぼすってのは取り消すよ」
マルタはほっとし、胸に手を当てる。
みんなの表情も安堵する。
「…だが、このままじゃ扉を守りきれない」
「どいういことだ」
と、ロイドは尋ねる。
「オレ以外の存在は強引に扉を開けた為に古の封印が狂ってしまった」
「…フ…俺のせいか…。
ならばやはり俺自身が封魔の魂魄となって…」
「お前にその気持ちがあるなら俺も力を貸そう」
「…何…」
ラタトスクの申し出に驚くリヒター。
「リヒターが人柱として扉を守る間に世界の理を変える。
そうすればリヒターも少しは苦しまずにすむ」
「新たな理?それは…」
と、マルタが尋ねる。
「元々この世界にはマナが存在していなかった。
彗星デリス・カーラーンの恵と俺
だから、世界を構成するものからマナを取り上げそれをこのギンヌンガ・ガップの封印とする」
「そ、そんな事をしたら大地が滅びるよ」
ジーニアスが慌てて駆け寄る。
「滅びない。そのように理を引く。
時間はかかるがな。
この大地に根付くすべての命がマナを必要としなくなるだろう。
ヒトもエルフも大地も、何もかも」
「精霊も?」
と、しいな。
「それは無理だ。
精霊はマナによって生かされている。
我ら精霊は本来この世界の住人ではないからな」
「それじゃあマナがなくなったら困るじゃない」
マルタは心配気に尋ねる。
「世界を構成するものからマナが消えるだけでマナは世界に残る。
新たな世界樹がマナを生み続ける限りマナは世界にあふれ世界をめぐって扉の封印に注がれ続ける。
俺はその流れを操り、見守ろう。
もう一人の樹の精霊としてこのギンヌンガ・ガップでな」
「俺達の世界は何か変わるのか」
ゼロスは尋ねる。
「マナの庇護から切り離された事で必ず滅びを迎える世界となる」
「必ず、滅ぶ…」
と、プレセアは繰り返す。
「そう。大地の寿命が来れば滅ぶ。
何百億、いや何千億年以上も先の事だろうがな。
だがそれも、この大地があるべき姿に戻っただけだ。
大樹カーラーンが移される前にな」
「エミルも…あるべき姿に戻ったの?」
と、マルタ。
少しの間のあと、
「…マルタ…。ああ、そうだな」
と、ラタトスクは瞳を閉じ俯く。
「俺はエミルでもありラタトスクでもある。
これが正しい姿なのかもな」
「私たちのこと、ちゃんと覚えてるんだね」
「…もちろんだ。
お前達と旅した時間は…ムダじゃなかった…。
…人間も、案外悪くない」
微かにだが笑みを浮かべ、再び瞳を閉じる。
「ラタトスク…」
マルタの左側にあったラタトスクの結晶が光りだし、そして消える。
エンディング3へ…


